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Idle talk 4
2009-02-12 00:27
こんばんは、ホワイトです。

いやはや、そろそろバレンタインですね。
チョコをあげる側の人ももらう側の人もあげる相手がいない人もくれる相手がいない人もみんなドキ☆ドキ☆バレンタインですね!

いやもう、なんつーかね



バレンタイン中止になれよ(゚д゚)



そんなわけでバレンタインネタも考えなきゃなー、とか思いつつ嘆いてます。
ですが最近はネタ考える力が衰えてて困ったもんです\(^o^)/

なのでネタ記事はバレンタインにとっといて、またグダグダ小説。
なんかROやる気あんま起きなかったんで、ふと思いついて3時間程でチャチャーッと書きました。
思いつき作品なんでだいぶ短いです。
でも思いつきなんで色々とグダグダです。

体の毒にならない程度にお読みください。



 


■ただいま





ここに連れてこられてどれ位の日数が過ぎたのかすらわからなくなってから、もうどれだけの時間が過ぎたのか。
それすらもわからなくなって、自分のことすらもわからなくなった。


ある日突然現れた黒服の男は、貧困の極みにあった私が飛びつかずにはいられないような報酬の仕事を提示した。
そのあまりにも大きな見返りに対して芽生えた警戒心は、ほんの数日の間だけ私を悩ませた後に、尾を引くことも無く消えていった。

私は、心配そうな顔をしている妻と娘を抱きしめて、二人に見送られながら黒服の男の後を歩き始めた。



そんな記憶すら思い出すことも無く、思い出そうとすることもなく。
大量の薬物を投与され続けた私の体は、すでに私の意志に反して、動くことすらできない。
紫色に変色し、ただれた皮膚には痛覚さえもない。
薬物の拒否反応と副作用による苦しみで、私の自我は砂上の城すらもが屈強に見えるほどまでにボロボロになっていた。

同じ牢獄に入れられ、同じように紫色の肌をした男の一人が戻ってこなくなってどれくらい経ったのか。
その光景を、何度見たのか。
それが何を意味していたのかは考えずともわかったが、それに対して何かしらの感情を持つ力は私には残されていなかった。



「T-160bは肉体的にもそろそろ限界だな。明日例のサンプルを投与したら、拒否反応のデータを取ってから処分しておけ。」

牢獄の前で話している研究員の声が聞こえた。
しかし私は、左腕に付けられた金属の腕輪の[T-160b]という刻印を見ることはしなかった。





その男が現れたのはその日の深夜だった。

ガッシリとしたその体は、一目見てそれとわかるくらいに鍛えられていた。
状況がまったく掴めない私は、「そういえばルーンミッドガッツのモンクって修行僧がこんな格好してたな」などと考えていた。

「今ここの警備は無力化してある。とにかく上へ行くんだ。上に行けばレッケンベル本社の建物に出る。そこから外へ脱出するといい。」
そう言うと男は、立つ事もできないほどに弱ってしまった私の脚に掌をそっとふれた。
掌からは、やわらかな光が漏れている。
ほんの数秒その光を浴びた私の脚は、わずかではあったが、立ち上がり歩くだけの力を取り戻していた。
朦朧としている意識の中で顔を上げた時、すでに男は消えていた。
そこには、錠を粉々に破壊され開け放たれた鋼鉄製の扉が、「キィ、キィ」と音を立て揺れているだけだった。


ふらふらと立ち上がった私は、扉の外へ出た。
周囲では、同じように先程の男に助けられたのであろう人たちが、我先にと上階への道を探している。
人の流れに呑まれながら、私もひたすら上を目指した。
その道中には、これまで私たちを逃すまいと目を光らせていた警備兵たちがそこいらに倒れていた。


やがてレッケンベル本社のビルから外界へと開放された人々は、歓声と共に思い思いの方向へと走っていく。
それぞれに、帰る場所、待っている人がいるのだろう。
だが、私は帰る場所すらも思い出せなくなっていた。
人々の流れに乗って歩き続けたお陰で外に出ることはできたが、その先、どこへ向かえばいいのか私にはわからなかった。

(う・・・ううぅう・・・うううううううううっ・・・)

絶望感が私の心を覆っていたが、それさえもが、霧がかかったようにおぼろげではっきりとしない。
すでに半壊していた私の精神は、それでもなんとかその脚を動かした。
どこを目指しているのか、どこへ向かおうとしているのか、私自身にもわからなかった。
あの男によりわずかばかりの力を与えられた私の脚は、懸命に私をどこかへと導いていく。
自身の命を削りながら、私は何処かを目指していた。





                           ・
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                           ・
                           ・



世界を照らしていた月明かりが太陽の光へと変わった頃、企業都市リヒタルゼンの東、俗に貧民街と呼ばれている街のとある民家の前で、一人の男が倒れていた。
その体は、何らかの理由で紫色に変色し、火傷でもしているかのようにただれている。
男はかろうじて生きていたが、その命の灯火が消えるのも時間の問題だった。


やがて、民家の扉から一人の女性が姿を現した。
彼女は倒れている男を見つけると、当然のごとく驚いた表情を見せた。
だが、直ぐに男のもとへと駆け寄ると、優しく抱きかかえた。
生気も無く、焦点の定まっていない目をした男に、必死に呼びかけている。
それは、彼が[T-160b]と呼ばれるようになる前に呼ばれていた名だ。


その名前に、男がピクリと反応した。
そして、残りわずかな力で精一杯の笑顔をつくると、ボソボソと何かをつぶやいた。





女性は、男を強く抱きしめた。
その瞳からは、大粒の滴がこぼれ落ちている。
それでも彼女はやさしく微笑むと、いつものように、それまでそうしていたように、貧しくも笑顔があったあの日々のように、その言葉で彼を迎えた。








「おかえり――」











二人の傍らで、草の葉に降りた朝露が一粒、ぽたりと地面に落ちると、まだひんやりとしている大地へと吸い込まれていった。







                                     "Baby, you're my home" closed.


下の方にちょいと宣伝。気が向いたらドウゾ
+10頭巾
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コメント
かゆ…うまっ…
え~っと小説ですが、最初バイオ○ザードの小説だと思いましたw

きっと彼はその後息を吹き替えし、ホワイト・ライアットとして冒険者として旅をしているんですね、分かります(ぇ
2009-02-12 01:44 | URL | 麦 #- 内容変更 top↑
>麦さん
  かゆい・・・うま・・・
2009-03-23 01:01 | URL | ホワイト・ライアット #5h.aGyeY 内容変更 top↑
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 +10頭巾 
 
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